100辞書・辞典一括検索

JLogos

43

大平
【おおだいら】


旧国名:陸奥

七北田(ななきた)丘陵の北縁に位置する。地域の北端を西川が東流し,円田で吉田川に合流している。北縁に西川の氾濫原である水田地帯があるほかは,大部分が丘陵。地名の由来は,富谷(とみや)・小鶴沢(おつるさわ)・石積・大亀などの山間部の渓流がこの地で吉田川に合流して形成する平坦地の意味からくると考えられている(宮城県地名考)。中期古墳の真山古墳(前方後円墳)や後期の郷の目囲古墳(円墳)などがあり,古代黒川郡の譜代族長家の支配領域であったことがわかる。中世には泉館(越路館とも)・八津八館などが丘陵上に構築されている。東部の大谷保との境界であり,黒川氏の領域の東端に当たるところから作られたものであろう。前者の館主は大平孫左衛門と記されており(古城書上),黒川氏没落の際に伊達氏と戦って滅亡したという(黒川郡誌)。
大平村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大平(近代)】 明治22年~昭和30年の鶴巣村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016968