鬼首温泉
【おにこうべおんせん】

玉造(たまつくり)郡鳴子(なるご)町の北域にある温泉名。鳴子駅から9~13km,きわめて広範囲に湧出。国道108号に沿った高原と山谷の温泉郷で栗駒国定公園地域内にある。標高269~320m。那須火山帯栗駒火山群鬼首火山に属し,その外輪山麓に展開する広大な段丘高原上に発達した環状盆地にあり,これに沿って流れる荒雄(あらお)川(江合(えあい)川)が,ほぼ円形に近い流形で,中央火口丘の荒雄岳を囲み自然がよく保存されている。鬼首温泉のうち荒湯の開湯が最も古く,天正14年という。鬼首村入りの表口として栄えた。元文元年の金山方意見書によれば,藩政中期の享保年代には,玉造温泉中ここが最も繁昌し,運上金40切(10両)で,川渡(かわたび)の湯の3倍の湯治客があり,日用雑貨品はすべて湯治宿で調達することができたと記されている。また年々仙台から医師が来て,温泉分析をし酌湯を試みたともある。現在温泉の湧出源泉は37(県登録済)で,湧出量は毎分253ℓである。温度56~86℃,泉質は芒硝含有食塩泉・単純泉・単純土類泉・弱食塩泉・硫黄泉。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7017137 |





