小野
【おの】

旧国名:陸奥
石巻湾に近く,旭山丘陵の西端,鳴瀬川の東岸に位置する。古くから交通の要所で,石巻街道(現国道45号)の宿場町,また渡し場として発達した。地名の由来は,往古地内薬師堂下にあった小野石の名にちなんだものという(安永風土記)。中世長江氏の居城小野城があり,深谷保の中心となる。深谷氏と呼ばれるのはこの長江氏に当たる。天正19年伊達政宗によって月鑑斎勝景が殺されて長江氏が滅び,伊達氏の直支配に移行する。
【小野郷(近世)】 江戸期の汎称地名。
【小野本郷(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小野村(近代)】 明治22年~昭和30年の桃生郡の自治体名。
【小野(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7017143 |





