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笠島①
【かさしま】


旧国名:陸奥

川内沢(かわうちさわ)川の平野部への出口に当たる地域で上流の丘陵地帯を含む。地名の由来は笠島道祖神社由来記の元禄10年6月18日肝煎利左衛門の書上によれば,道祖神の御冠にちなんで冠島(かんむりしま)と呼んだのが笠島になったと伝えられているという(名取郡誌)。「安永風土記」には,弁才天社があったことに由来すると伝えられているとある。弁才天社というのは,笠島道祖神を指していると思われる(宮城県地名考)。道祖神社は佐倍乃(さえの)神社ともいい,日本武尊の勧請と伝える古社で,明治41年に,式内社と伝える佐具叡(さくえ)神社を合祀している。この地区には名取市では代表的な6世紀の群集墳や奈良期と考えられる笠島廃寺跡がある(名取市史)。また笠島の地名は実方中将の物語や松尾芭蕉の「おくのほそ道」などでよく知られている。
笠島(中世)】 鎌倉期から見える地名。
笠島村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
笠島(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7017206