色麻
【しかま】

旧国名:陸奥

加美郡の南西部に位置し，南は黒川郡，東は志田郡に接し，西は奥羽山脈で山形県と境をなす。西南部の山および高原が北東に傾斜し平坦部に集落と耕地が広がる。西南部奥羽山脈に源を発する保野川・花川が中央部を北東に流れ，鳴瀬川に合流。古代の色麻郷・色麻柵の擬定地にもつらなる多くの遺跡がある。地名の由来としては播磨国飾磨(しかま)郡（兵庫県）より射楯(いたて)神社の氏子が移住し伊達(いだて)神社をまつったことによるともいわれる。延暦18年色麻郡は富田郡を合わせたが，中世には加美郡の一部となり，大崎氏の支配下に色麻保というまとまりを残していた。
【色麻柵(古代)】　奈良期に見える城柵名。
【色麻駅(古代)】　平安期に見える駅名。
【色麻郷(古代)】　平安期に見える郷名。
【色麻保(中世)】　室町期に見える保名。
【四竈村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【色麻村(近代)】　明治22年～昭和53年の加美郡の自治体名。
【色麻町(近代)】　昭和53年～現在の加美郡の自治体名。
【四竈(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7017873