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高柳
【たかやなぎ】


旧国名:陸奥

名取川河口の閖上(ゆりあげ)の西方に位置する。地名の由来は,日本武尊がこの地に向かったとき,炎天の候なので柳の下に寝所を造って休息したことによるという。また,日本武尊がこの地で病気になり,柳で棚をつくって平癒を祈ったところ,病が回復したことから起こった地名で,往古は「棚柳」と書いたともいう(閖上風土記)。当地には多賀神社があり,日本武尊東征の際の勧請で,雄略天皇東国巡幸の際,祭祀田として圭田58束を奉ったとの伝承がある(封内風土記)。日本武尊が東夷平定を祈ったという「皇壇ケ原(こうだんがはら)」や「圭田(けいでん)」の地名が残っている。なお多賀神社は仙台市西多賀にもあり,名取郡式内社の多賀神社はそのどちらなのか明らかでない(名取市史)。
高柳(中世)】 戦国期に見える地名。
高柳村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
高柳(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7018236