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仲ノ瀬橋
【なかのせばし】


中ノ瀬橋とも書く。広瀬川に架かる橋名。大橋の上流に位置し,仙台市桜ケ岡公園と川内中ノ瀬町を結ぶ。正保絵図にも片平丁から川内中の坂通に通じる道が記されており,仙台開府とほとんど同時に架橋されたものと考えられる。最初は大工橋と称していたが,元禄年間に現在の名称に改められた(伊達治家記録,元禄7年10月3日条)。「残月台本荒萩」には「片平丁より下口(おりぐち)東の橋は,板橋也。西の橋は小橋にて土橋也。両の橋の間に瀬有る故に中の瀬と言う」と記されており,橋の形状や命名の由来がわかる。広瀬川の中洲を利用して架けられたため,洪水のたびに流失した。昭和に入っても流失があったが,第2次大戦後コンクリート橋脚の木橋が架けられ,さらに昭和31年には完全な鉄筋コンクリート橋に作り替えられ,それに伴って道路も付け替えられて,中央部と川内地区を結ぶ動脈となっている。また東北自動車道と仙台の中心部を結ぶ都市計画道路元寺小路愛子線(仙台西道路)は,青葉山・川内地区の地下をトンネルで通過し,当橋のたもとで地上に出る計画で進められており新橋も工事中で,完成後には交通量の激増が予想される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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