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長袋②
【ながぶくろ】


旧国名:陸奥

投嚢(なげふくろ)・投袋とも書く。白石(しろいし)川西岸に位置し,北を児捨川が流れる。東西に細長く全体が山麓の緩傾斜地形をなしている。白石川沿いの沖(おき),蔵王連峰山麓の山根(やまね),新田(にいた)の3地区に分かれる。地名の由来については日本武尊が東征に下り,当郡宮林に滞在中に愛した土地の女が産んだ胎児の長い胞衣(えな)を納めた所を児宮(ちごのみや)社といい,地名もそれにちなんで長袋と名づけたと伝えている(安永風土記)。また他の伝説では,用明天皇の妃がこの地方を旅行中,疲労のあまり持っていた袋の干し飯(ほしいい)を投げ捨てたので投嚢(投袋)といったともいう(奥羽観蹟聞老志)。その他,この地域を流れる児捨川上流は垂清(たるきよ)川・湯川(ゆのかわ)など荒れ川があり水害が多かったので,それら川が袋をなす地形によるとする説(宮城県地名考)もある。縄文~弥生時代にわたる石器・土器類の散布地が多い。
長袋(中世)】 戦国期に見える地名。
長袋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
長袋(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7018600