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鼻節神社
【はなぶしじんじゃ】


平安期に見える神社名。式内社宮城郡四座のうちの1つと伝える。名神大社。宮城郡七ケ浜(しちがはま)町花淵の地名の起こりになった鼻節に鎮座。多賀岬の先にまします神社の意味で,多賀湊出入の船の安全を守る神であったと思われる。初見は「続日本後紀」承和11年8月17日条,「无(無)位鼻節神に従五位下を授け奉る」と見える。「延喜式」に至り,志波彦神社とともに宮城郡四座のうち名神大社となる。「朝野群載」神祇官部康和5年6月10日神祇官奏にも「鼻節神」の名があげられており,さらに「枕草子」にも「社は,布留(ふる)の社,生田の社,旅の御社,花ふちの社,杉の御社はしるしやあらんとをかし」とあり,霊験あらたかな社の1つに数えられていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7018837