100辞書・辞典一括検索

JLogos

25

船迫
【ふなばさま】


旧国名:陸奥

柴田郡の東南方,白石川が村境丘陵の隘路を抜け出た箇所に位置する。西北に上野山(うわのやま)と羽山(はやま)を背負い,東南を白石川が流れる。地名の由来について「安永風土記」には「当村往古入海(いりうみ)に候処何処よりか丸木舟に尼一人乗り来り右舟沈み候故舟迫と唱え来り申候」とあり,狭隘の難所であったことによるという(宮城県地名考)。奥州街道の要衝として鎌倉期から史書に見える。天安2年創建という真言宗大光院には至徳2年銘の絹本着色曼荼羅図があり,同院内不動堂の根回り2.1mのフジとともに県指定文化財。また伝承の人立石長者の勧請とされる中町の阿弥陀堂には文永3年銘鉄仏坐像4体(2尺7寸)があり,いずれも県指定の文化財になっている。背後の上野山中腹には100余の円墳があるほか横穴古墳も多数見られる。また西方奥州街道沿いの小字関所は,藤原実方が歌に詠んだ憚(はばか)りの関跡と伝えている。
船迫(中世)】 鎌倉期~戦国期の地名。
船迫村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
船迫(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019062