100辞書・辞典一括検索

JLogos

12

鮎川東村
【あゆかわひがしむら】


旧国名:出羽

(近世)江戸期の村名。出羽国由利(ゆり)郡のうち。慶長7年~元和8年最上氏領,同8年本多正純領,同9年から本荘藩領。「滝沢伝来記」に,元和8年滝沢兵庫頭知行地として鮎川東村1万9,928束苅(235石余)と見えるのが初見。しかし「正保国絵図」,元禄11年の「村高帳」や「元禄7郡絵図」によれば,当村の地域に黒沢村・沢口村・山崎村・立井地(たていじ)村・関口村・蒲田(かばた)村の名が見え,当村はこれらの村々に分かれたと思われる。しかし享保14年「年貢取帳」(正木家文書)では,これら6か村は又右衛門という名主によりまとめられており,この家は廃藩の時まで代々名主職を勤めたという。また「天保郷帳」に川東村691石余とあるのは,川西村・川向村などの記載から見て,これらの村々を一括した表現で,当村の地域を指したものと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019721