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大倉
【おおくら】


旧国名:出羽

皆瀬川と成瀬川の合流地点東南に位置し,東北部は大森山塊の北端に属す山地,西南部は平坦地である。山頂に弘治年間田那部光定の拠った牛形(うしがた)城と言い伝えられる館跡がある。その東南麓の三居沢(さんきよざわ)地点から,大正末年に明朝の宣徳通宝を下限とする渡唐銭280枚や鉄釜・焼米等を発掘。峰続きの倉王山に大同元年坂上田村麻呂が大清水寺を勧請(寛弘2年堂宇焼失),倉王神社社殿は明応2年造営と伝えられる。地名はこの伝承に由来するかという(町史資料)。
大倉村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大倉(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020142