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大沢
【おおさわ】


旧国名:出羽

岩見川の中流西岸部自然堤防上に位置する。「和名抄」の出羽国秋田郡成相(なりあい)郷の一部と推定されるが定かではない。「大沢宿村から一里を経て山陰なる南に黒尊仏と称する山あり。前面に流れあり,川の辺りに社あり。別当一生に必ず一度神体を現すと云。其の姿三躯あり,一は帳を持ち二は算盤の形のものを持ち三は中央に朦朧として分ちがたし。仍ってこれを黒尊仏と称すと,祭典は例年六月十八日,五穀の守護神,この日参詣殊に多し。該所の蝗子を採り,之れを田畑に放つ時は蝗子の害を退く。又翌年の祭典に蝗子を持ち来たりて此地に放つ。該村は蝗子殊に多しと雖も,決して田畑には害をなさぬと云」とする(羽陰温故誌)。
大沢村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
大沢(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020159