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軽井沢村
【かるいざわむら】


旧国名:出羽

(近世)江戸期~明治初期の村名。出羽国由利(ゆり)郡のうち。芋(いも)川支流の上流にあり,矢立峠を経て東は仙北(せんぼく)郡南外(なんがい)村。大内町大字羽広(はびろ)字軽井沢に当たる。もと川大内(かわおおうち)郷に属す。慶長7年~元和8年最上氏領(岩屋能登守代官支配),同8年本多正純領,同9年から亀田藩領。慶長17年,進藤但馬守某日野備中守某連署状に岩屋領軽井沢村と見えるのが初見。村高は,寛永2年の小笠原能登守「御本帳高」には80石余。寛永4年「由利新沢之内川池八ケ所打直免定之覚」によれば,秋田藩梅津主馬による検地の結果新高25石余とある。「正保国絵図」に当高17石とあり,正保3年「高目録」でも岩城但馬守領分として同高(田方のみ)。元禄15年「郷村高辻帳」では25石余。「天保郷帳」では80石余となり,慶応3年には77石余とある(郷土誌)。村鎮守熊野神社。慶長10年畠山氏の先祖十郎四郎の創立と伝え,神体は文久3年本荘の仏師六四郎の作本地阿弥陀如来三尊の像という。この十郎四郎は,当村新田開発の恩人という(同前)。明治初期に羽広村に合併された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020680