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北猿田村
【きたさるたむら】


旧国名:出羽

(中世)戦国期に見える村名。出羽国平鹿(ひらか)郡のうち。天正18年太閤検地のとき,検地奉行上杉景勝の拠った平鹿郡大森城に近在の土豪層からも人質を出させた。その人質帳写(色部文書)に,「北猿田村」の伊賀の娘「禰々十五歳」とある。「北猿田村」は「小猿田村」とも解読できる。猿田村は近世秋田藩政下の寄郷村として大森城の北側に接する村。小猿田村は寄郷板井田(いたいだ)村の枝郷村として大森城の北方5kmに位置する。写は正確でないが,おそらく小猿田村ではなかったかと推定される。現在は小字の上小佐田(かみこさだ)として地名のあとをとどめる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020783