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九日町村
【ここのかまちむら】


旧国名:出羽

(近世)江戸期~明治10年の村名。出羽国由利(ゆり)郡のうち。慶長7年~元和8年最上氏領,同8年本多正純領,同9年~寛永17年内越氏領,同17年から矢島藩領。盆地部の中央に位置し,現在の矢島町元町字九日町に当たる。慶長17年という「由利郡中慶長年中比見出検地帳」に九日町村と見えるのが初見。村高は正保3年「知行高帳」203石余(うち田方203石・畑方6升6合)。元禄15年「知行高辻帳」も203石余。宝暦6年「御領分覚書」226石余(うち本田206石・新田20石),家数30・人口128(うち男77・女51)とあり,御代官斎藤徳右衛門,大名主半田亦右衛門,小名主太右衛門,組頭五郎左衛門・伝左衛門・文四郎・孫右衛門・専四郎も見える。宝永7年「御検地牒村々請取証文」には,肝煎久次郎,組頭与右衛門・伝左衛門・二郎治・長右衛門・長九郎・孫兵衛・五郎七とある。「天保郷帳」227石余とある。村鎮守大物忌神社。貞観11年の建立と伝え,明徳2年醍醐三宝院の役僧二条上人により薬師如来を設置し,竜海山薬師とも称すという(矢島史談)。明治10年須郷田(すごうだ)・新町(あらまち)・新所(あらどころ)の3か村と合併して元町(もとまち)村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020962