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下深井村
【しもふかいむら】


旧国名:出羽

(近世)江戸期の村名。出羽国平鹿(ひらか)郡のうち。「享保郡邑記」に,八卦(はつけ)村を枝郷とする寄郷に下深井村と記載。享保15年にはすでに薄井(うすい)村枝郷となるとも注記。宝永年間の村落再編時に,一時黒印を下賜,肝煎設置の行政村であったとみられる。沼館の北方5km付近の雄物(おもの)川氾濫原上に位置し,正保2年深井村の石川氏が堰を作り開発したので,下深井村と命名。当初は雄物川の西岸付近にあり,上溝(うわみぞ)村枝郷に編成。雄物川の流路変更により,薄井村寄りとなる。寄郷時は,20軒・140石余の村。村鎮守は稲荷社。元文年間の洪水で田畑が流され,廃村となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7021353