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高寺村
【たかでらむら】


旧国名:出羽

(中世~近世)戦国期から見える村名。出羽国山本郡のうち。天正19年頃の「大森城人質帳写」に,「おともの内たか寺村」の「さいし(祭師)名ハうと」とある(色部文書)。小友(おとも)郷内の小友川上流山間部に位置する小村。文禄3年「中郡村々書上写」では,六郷氏所領から太閤蔵入地に設定された村として「於友本郷高寺むら」とある(湊家文書)。慶長年間作成の六郷兵庫頭領図にも図示。養老3年開基という観音像をまつる高寺山福王寺や修験多宝院があり,六郷城主二階堂忠頼が8,000刈寄進したという伝えを持つ(月の出羽路)。近年,多宝如来堂の下からこの時期の一字一石経を発見。近世には内小友(うちおとも)村の枝郷として村名を継承。戸数は「享保郡邑記」で7軒,「月の出羽路」で4軒。現在も小字の高寺として地名をとどめる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7021699