横町村
【よこまちむら】
旧国名:出羽
(中世)戦国期に見える村名。出羽国秋田郡のうち。天正19年正月17日豊臣秀吉が秋田実季の当知行を安堵した朱印状写に,「おしきり村・泉沢村・横町村・満さか村・立すミ湊村」484石余とあり(秋田家文書),「慶長6年秋田家分限帳」では,栗沢弥五郎の代官所支配14村中に,「湖東通横町村」213石余と明記。上記の諸帳簿で当村を記載した前後の村々から推して,当村は浦町村とともに,浦城膝下の城下町集落として成立し発展した村とみられる。高岳(たかおか)山南麓,浦町(浦大町)村の東に接する。近世秋田藩政下では,当初浦町村に含められ,18世紀に浦横町村として独立した地域に該当するとみられる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7023355 |