吉沢
【よしざわ】
旧国名:出羽
東由利原台地の麓に位置し,子吉(こよし)川の氾濫原上にある。明暦頃の人家わずかに12戸という。そのうえ年々川岸が浸食され,田地家屋が危険になったので滝沢郷名主畑中喜右衛門は河川改修を代官所に訴えたが,農民煽動により処刑された。万治元年のことといい,以後毎夜川に異変が起こり,ある夜雷電とともに豪雨が降り濁水氾濫して河流を変え,現在のような美田が生まれ繁栄したと伝える(畑中喜右衛門碑)。
【吉沢村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【吉沢(近代)】 明治22年~現在の大字名。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7023361 |