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米ケ森遺跡
【よねがもりいせき】


旧石器を出土する遺跡。荒川の河岸段丘上に位置する。段丘の標高は約100m。所在地の山名を遺跡名とした。昭和44年に第1次調査,翌45年に第2次調査が実施された。その結果,縄文中期末の住居跡2基と旧石器時代の石器が約200点発見された。昭和49年には第3次調査として分布調査が実施され,昭和50年には第4次調査,昭和51年には第5次調査。昭和50年の調査では,縄文中期末葉の住居跡7基と遺物,旧石器時代の石器約900点を発見。第3次調査を秋田県教育委員会が,他は協和町教育委員会が実施した。この遺跡で特筆されることは,米ケ森型ナイフ形石器や米ケ森型台形石器などの新しいタイプの石器が発見されたことである。なお,旧石器時代としては,秋田県内で最初に調査された遺跡である。報告書は,協和町教育委員会「米ケ森遺跡発掘調査報告書」(昭和46年),秋田県教育委員会「米ケ森遺跡分布調査報告書」(昭和50年),協和町教育委員会「米ケ森遺跡発掘調査報告書」(昭和52年)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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