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一宮神社
【いちみやじんじゃ】


米沢市城南2丁目に所在。旧郷社。祭神は大己貴命・少彦名命。和銅年間の創建と伝えられるが,その草創は不詳。「米沢事跡考」に「谷地の社は上長井村の北にあり,一宮と云ふ」と見える。もとこの地は谷地村と称され,同社も古来谷地大明神と称し,当地稀有の古社。しばしば兵乱に遭ったため社記は散逸し,古いことは不明。上杉氏領となった後は歴代領主の崇敬が厚かった。寛永15年上杉定勝の時,社宇を修営。寛文11年綱憲の時社地を林泉寺北裏に移し,社殿を造営した。爾来城下二の丸以南をもって産子とした。宝永元年正一位一宮大明神置賜(おきたま)総鎮守とした。上杉治憲(鷹山)の崇敬もきわめて厚く,藩老莅戸善政中興の偉業を補助するため宝永2年5月大任遂行の願文を当社に納めた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7023750