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大宮子易神社
【おおみやこやすじんじゃ】


西置賜(にしおきたま)郡小国(おぐに)町大字大宮に所在。旧郷社。祭神は大己貴命・国常立尊・神皇産霊尊・高皇産尊・木花咲耶姫命。小国子易神社ともいう。天平勝宝の頃に小国町小渡(おど)の西山に祀った社をのちにここに移したという伝承もあるが,創建年代は不明。古来小国郷の総社として尊崇されてきた。安産の神として広く知られ,この地方の人々に親しまれてきた。昔はお産はけがれがあるとして実家や婚家ではなく,必ず産屋ですることになっていたが,この産屋は大宮をけがさないため隣地にたてられた。神社の前の参道の両側に池があるのも,けがれを流すためと思われる。近世,上杉氏の信仰も厚く,社領を寄進して祈願所となった。明治5年郷社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024105