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城輪神社
【きのわじんじゃ】


酒田市大字城輪に所在。旧県社。祭神は倉稲魂命。創祀年代不詳。貞観7年2月27日に従五位下の神階を授けられ,元慶4年2月27日に従五位上に昇る(三代実録)。古来二之宮あるいは大物忌神社の第二王子城輪大明神と称され,ある時期の出羽国府ともされている城輪柵の鎮守神であったと考えられる。また付近の古田地帯に太鼓免・笛吹免などの名称があるのは,昔当社に属した封戸の名残ともみられ,往古は大社であったが,中世兵乱などのため衰退したものと考えられる。明治9年村社に列し,同10年大物忌神社の摂社に定められ,大正7年県社に昇格した。当社の神事としては吹浦(ふくら)大物忌神社(飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町大字吹浦)の祭礼の後3日の物忌があり,俗に穢祭(けがれまつり)と称して,1月・10月の両度古式によってとり行われている(飽海郡誌)。




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「角川日本地名大辞典」
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