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蔵王エコーライン
【ざおうえこーらいん】


蔵王道路ともいう。日本道路公団の山岳有料道路。上山(かみのやま)市大字永野から宮城県刈田郡蔵王町遠刈田(とおがつた)温泉に至る。奥羽山脈を横断する観光道路で,総延長26km,県内延長は14km。路線名は主要地方道上山川崎線。標高の最高点が1,610mで,山頂の火口湖(お釜)の見物が容易になった。昭和35年10月からクロソイド工法を用いて建設し,同37年開通。エコーラインの名称は,全国から募集して決定した。当初砂利道で供用開始したが,昭和42年にアスファルトコンクリート舗装をした。降雪期から4月下旬までは,坊平から賽の磧までは閉鎖されるが,山形県側に蔵王坊平スキー場,宮城県側に国設宮城蔵王スキー場があるため,除雪を行い一部を営業している。昭和54年の交通量は,山形県側から15万3,391台,宮城県側から14万8,456台で金額は合計2億1,203万円。一帯は蔵王国定公園として昭和38年8月に指定され,車窓からは新緑やツツジ・モミジ・トドマツやブナの樹海,コマクサの群生地などの風景が展開する。蔵王坊平高原には,キャンプ場や遊歩道・野鳥の森などがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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