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新山神社
【しんざんじんじゃ】


飽海(あくみ)郡平田町大字楢橋字新山に所在。旧郷社。神仏分離以前には新山権現あるいは新井山毘沙門と称されていた。縁起によれば顕宗天皇3年和泉国大鳥神社を勧請,その後僧行基によって毘沙門天像が安置され,神仏混淆したという。出羽山地のうち最上川以北の最南端に位置し,山上の鴻之巣に鎮座(元禄4年山麓に移転)の本社を中心として,学頭最勝寺と衆徒9坊からなっていた。山上にあった峰中堂は永禄元年焼失したが,峰中方式はその後も続けられた。歴代藩主は領内巡見のつど,この山上から松山領境目を検分するのを例とした。近世には山谷村と対岸の五箇荘の村民によって毘沙門講が組織されていた。古式を伝える祭事として,延年の舞・柴灯護摩・七種の満願詣などがある。また獅子頭が約1か月近くにわたって平田郷と松山藩領を廻村していた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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