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新庄
【しんじょう】


旧国名:出羽

新城とも書く。最上地方,新庄盆地のほぼ中央に位置する。地名は,現在の東根(ひがしね)市付近にあった小田島荘に対する新しい荘園の意であるとする説と,清水城に対する新しい城の意であるとする説(増訂最上郡史)とがある。戦国期には清水氏の支配下にあり,沼田城(のちの新庄城)に拠ったと思われる土豪日野氏が当地域一帯に勢力をふるった。また当地の近辺には,海藤楯(大字海藤)・鳥越楯(大字鳥越)などがあった。なお元和8年の成立である「板垣河内高名覚書」には「一,庄内・最上取合之時まむろの地に籠,新城前ニ而天正九年七月廿一日之合戦ニ首一ツ取申候,但新城譜代之者ニ候」と見える。慶長19年の清水氏滅亡後,最上地方の政治・経済の中心地として発展した。
新庄(近世)】 江戸期の城下町名。
新庄町(近代)】 明治22年~昭和24年の最上郡の自治体名。
新庄市(近代)】 昭和24年~現在の自治体名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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