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新庄盆地
【しんじょうぼんち】


最上地方の中心に位置する盆地。神室(かむろ)山地・丁岳(ひのとだけ)山地・出羽山地に囲まれ,南は猿羽根(さばね)峠(150m)で尾花沢(おばなざわ)盆地と画されている。盆地の南部を最上川が流れ,これに鮭川・最上小国(もがみおぐに)川・銅山川などが合流する。地溝性の盆地と考えられているが,ほかの盆地に比して断層が不明瞭である。また,盆地内部は低起伏の丘陵によって,狭義の新庄盆地をはじめ,舟形(ふながた)盆地・金山(かねやま)盆地・鮭川盆地の小盆地や谷平野に分かれている。小盆地や谷平野には河岸段丘や開析扇状地が広がり,中心の新庄市はその1つの泉田川(指首野川)扇状地上に成立した旧新庄藩の城下町である。全体としてみた場合,西側の出羽山地は,最上川以北の標高が比較的低いため自由に季節風の流入を許している。それに対して,南側は月山・葉山などによって閉じられているため,特殊な袋状地形を示している。また,梅雨時の6月から7月にかけての雨・曇日の割合は,南の山形盆地の50%以下に対して,70%以上の多雨地帯である。その上,山谷風が発達し,盆地の日較差が大きく,霧の発生日数も多いなど,年間を通じて県内で最も低温で湿度の高い地域となっている。開析扇状地や段丘の発達による水利の不便と寒冷地性の気候は,農業面での不利な条件となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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