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関山街道
【せきやまかいどう】


作並街道ともいう。天童市から東根(ひがしね)市大字関山・宮城県宮城郡宮城町を経て仙台市に至る。奥羽山脈を越える標高650mの関山峠は古くから利用されていたが,峠付近は急坂なため,県令三島通庸の交通網整備の一環として明治15年に関山トンネルが完成するまでは重要な街道ではなかった。国鉄日本鉄道(現東北本線)が明治20年に仙台まで開通してから,山形市と仙台市を結ぶ最も重要な道路となり,山形県と宮城県の交通に一大変革をもたらした。その頃の関山郵便局は運送人夫50人・人力車150台・荷馬車200台の規模であったという。しかし,明治34年の国鉄奥羽南線福島~楯岡間の開通により旅客や物資の利用は完全に鉄道に奪われ,旧関山村の交通関係業者の多くは,炭焼業や養蚕業へ転職した。昭和12年11月に仙台と山形を結ぶ国鉄仙山線が開通し,同年7月に交通機関の発達に伴い関山トンネルの改修が行われた。昭和37年5月に1級国道48号に昇格し,同40年3月には国道48号に指定されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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