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高坂
【たかさか】


旧国名:出羽

庄内地方,庄内平野の西南部にそびえる金峯山の北東山麓に位置する。北側の平地に接して舌状につき出した台地一帯は先土器時代の杉ケ沢A遺跡で旧石器や平安期の遺物も出土し,南朝方楠木氏一族ゆかりの遺物も多く発掘されている。付近一帯は起伏に富み坂も多く,集落の西の小丘陵に戦国期の武藤氏の家臣高坂中務が住した高坂城跡がある。天正14年5月2日の武藤義興宛行状(旧山形県史所収文書/県史15上)には「高坂之名代,尤自先祖之本領無異儀舎弟之猿黒丸方へ宛行」とあり,武藤義興は小国彦次郎の弟猿黒丸に高坂氏の名跡を継がせている。また「洞春院能勝禅師実録」(県史15下)には「応永二年乙亥七月廿五日,能尚和尚下羽州到于金峯山麓,此日残暑甚,投高坂松樹下休」とあるが,本記録は検討を要する。地内の万病に効果があるという新山温泉は,出羽国の郡司であった橘朝臣時村が発見したとする伝承があり,別名を橘の湯ともいう。
高坂村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
高坂(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7025972