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万世橋
【ばんせいばし】


羽黒川に架かる橋。国道13号が通過。米沢市大字万世町片子と大字万世町桑山を結ぶ。昭和53年竣工。連続鋼鈑桁型で,橋長124.1m・幅員9.5m。明治9年に県令三島通庸が栗子山隧道取付け口までの道路として苅安新道をつくり,同14年10月栗子山隧道開通式に際して,この道路を明治天皇が「万世大路(書経・万世永頼)」と命名した(土木県令三島通庸・万世郷土誌)。当時の橋は,明治11年5月起工,同年6月に竣工,橋長40間・幅員4間の木橋で,吾嬬(あづま)橋と呼んだ。昭和12年3月万世村吾妻橋の架設後,同年11月万世橋と改称。明治32年に国鉄奥羽南線(現奥羽本線)が板谷峠を越えて米沢まで開通するようになると万世大路の利用が衰えたが,昭和41年栗子ハイウエーの開通により一挙に交通量が急増し,本県以北と関東地方を連絡する交通の要衝となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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