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日枝神社①
【ひえじんじゃ】


酒田市浜田1丁目に所在。旧郷社。通称上山王社。もと御城内日吉宮・東禅寺山王宮・元宮(又は本宮)とも称した。祭神は大山咋命のほかに大己貴命・胸形中津姫命の2神を合祀する。社伝によれば,貞観18年近江国志賀郡(現滋賀県)坂本山王宮よりの勧請というが不詳。初め田川郡袖ノ浦(向酒田ともいう。現酒田市大字宮野浦)にあり,のちに東禅寺城の鎮守として城内に遷座。慶長6年最上氏領の時,東禅寺分町家(内町・米屋町)の安全守護のため,米屋町組の東(旧山王堂町の東)に遷座。慶長17年最上義光より灯明供物料として大町村地方に7石8斗4升を寄進する旨の黒印状が付与された。しかし社地は低窪でたびたび浸水の憂いがあったため,寛永13年旧浜町の東現在地に遷座,当時の境内は南北52間・東西100間という(社家斎藤氏文書)。正徳5年米屋町組に山王講が発起され,内町組もそれに合流した(野附氏御用留)。文政5年社殿類焼後,天保11年に本殿のみ建立。明治9年郷社となる(飽海郡誌)。




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「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7027118