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備中街道
【びっちゅうかいどう】


鶴岡市大山と東田川郡藤島町大字上藤島六所神社西方の江戸街道とを結ぶ街道。寛文4年,大山藩主酒井備中守忠解(庄内藩主忠勝の七男)が,参勤交代に際し主家の鶴ケ岡城下を経由せずに江戸街道に抜け清川口(現東田川郡立川町)に至る目的で整備した幅7尺の道路。街道名は忠解の受領名にちなむ。大山の北端を起点とし鶴ケ岡城下北方を迂回,豊田・中京田(現鶴岡市)を経て横山村(現東田川郡三川町)に出る。横山村から水田の中を東進して上藤島村(現藤島町)で江戸街道に合流した。六所神社西方の合流点には江戸街道の一里塚があったと伝えられるが,現在は文政6年の道標(念仏碑)が残り,「右大山 向きよ川 左つるが岡」と刻まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7027212