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檜原街道
【ひばらかいどう】


会津街道・旧米沢街道・若松街道ともいう。米沢城下と会津若松城下(福島県)を結ぶ。米沢から南原・船坂峠・関・綱木を経て檜原峠を越え,会津領檜原に至る。綱木・檜原間2里26町57間(米沢市史)。戦国時代にも伊達氏領国の中心米沢と会津蘆名氏の黒川(現福島県)とを結ぶ交通路として利用された。江戸期には船坂峠(540m)の下に関,綱木峠(727m)の下に綱木の宿駅があり,江戸初期の「邑鑑」に綱木村55戸という記載がある。檜原峠(1,094m)は上り下りが多く急峻なため,綱木から金山までは荷物を人の背に頼った。荷物の量はそれほど多くなく,往来者は会津地方の湯殿山道者が多かった。明治期に大峠を越える八谷(やたに)街道が車馬の通れる新道として完成してからは衰えた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7027228