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山添八幡神社
【やまぞえはちまんじんじゃ】


東田川郡櫛引(くしびき)町大字下山添に所在。旧郷社。祭神は誉田別命。別称は八幡山神宮寺。大字常盤木の西八幡に対して東八幡ともいう。大同元年勧請と伝えられる。永徳2年の大般若経奥書(山添八幡神社文書/県史15上・下)に「山副(制)郷(村)八幡宮」と見える。慶長17年最上義光は都合70石余の寄進状を出し,酒井氏入部後,出目を加えて93石余となった。地方の下山添村(現大字下山添)には羽黒山社領も21石余あった。また文政4年の「羽黒山高千五百石配当帳」(羽黒山修験道資料)には下山添八幡宮供米2俵2斗と記され,仙道村(現東田川郡羽黒町)には当社の寄木神子がいた。神主両家は佐藤家で世襲,近世には京都吉田家に属していたが,羽黒山からも山伏補任状を受けていた。そのほかに流鏑馬大夫・別当不動院・社僧2か院・鈴取神子がいた。明治初年の神仏分離で八幡神社と改称,新義真言宗の社僧東光寺は寺として存続した。中世の獅子頭を所蔵。祭礼では下駄ばきの女童によるガッタラ踊や流鏑馬の神事が奉納されていた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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