山家
【やんべ】

旧国名:出羽
村山地方,山形盆地東部に位置する。南北朝期頃には南朝方の豪族で山家楯主山家信彦が当地に住した。山家氏は延文元年斯波兼頼の山形入部に対し,強硬な抵抗を示したが,南北朝合一後には足利幕府の家臣として兼頼が出羽守に,信彦は河内守に任ぜられたという(山家氏系図)。天正12年3月4日の最上義光宛行状(安倍文書/県史15上)は山家氏の後裔山家九郎二郎にあてられており,慶長年間には山家河内守が高3,000石で山家楯主であった(出羽国風土略記)。また当地の宮沢政男氏旧墓地内には貞治7年3月の年紀を有する板碑がある。
【山家村(近世)】 江戸期の村名。
【山家町(近代)】 昭和41年~現在の山形市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7028133 |





