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鎧の明神
【よろいのみょうじん】


最上郡戸沢村大字古口に所在。室町期から見える神社名で,日本武尊東征の折,従者の1人が武尊の舟に追いつくために脱ぎ捨てた鎧・冑を後の人が祀ったと伝えられる。「義経記」(古典大系)に「鎧の明神,冑の明神伏拝み参らせて」とあるのが初見。その位置は「新庄古老覚書」によれば,大字古口の沓喰集落の向かいにあったとされているが,現在は冑の明神とともに古口の沓喰集落の向かい,国道47号の傍に1つの祠に祀られている。この小祠は,大正3年に開通した国鉄酒田線(現陸羽西線)の鉄道工事の際に作られ合祀されたもの。鮭延越前の氏神とされ,最上川舟運の航行の安全を祈願したと伝えられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028394