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安達太良神社
【あだたらじんじゃ】


安達郡本宮町字舘に鎮座。旧県社。祭神は高皇産霊神・神皇産霊神・飯豊別神・飯津比売神・小陽日温泉神・禰宜大刀自神。「万葉集」に3首詠まれている秀峯安達太良山には,多くの神々がまつられている。「日本紀略」の寛平9年9月7日の条に,飯豊別神・安達嶺禰宜大刀自神・安達嶺飯津比売神・小陽日温泉神のうち,飯豊別神は式内社に列しており,同じく式内名神大社宇名己呂和気神社も安達太良の神とする説が強いが問題もあり,この式内2社を除くと,安達嶺を冠する2社および,小湯日温泉神(小結温泉神(おゆひゆせんじん))は他の資料から推しても安達太良山頂から湧出する温泉神であることに相違はない。里称,安達太良山頂の峰は甑明神(こしきみようじん)・船明神の称があり,総じて安達三所明神といわれる。地名の本宮の古称は本目(ほんもく)であるが,本宮と冠することは当社が安達三所明神の里宮の意で,例祭の9月19日に山鳥の神秘,真弓の神事があった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7028683