飯豊山神社
【いいでさんじんじゃ】

耶麻(やま)郡山都(やまと)町大字一ノ木に鎮座。旧県社。奥宮は福島・山形・新潟３県にまたがる山頂にある。祭神は御井神・味耜高根命・下照姫命・事代主命・高照姫命。役小角が飯豊山頂に五社権現をまつるをもって創始とする。五社権現は五大虚空蔵菩薩で五王子社ともいう。出羽・越後・陸奥３国にまたがる飯豊山霊を奉斎したもので，麓の一ノ木に里宮本殿がある。蘆名盛舜別当薬師寺を置き，文禄４年蒲生氏が山路を開いて，出羽・越後および会津各地の絶大な信仰があった。のち北会津村蓮華寺別当となる。社宝に銅造五大虚空蔵坐像（県重要文化財），ほかに飯豊山絵巻・紺紙金字経等がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7028815