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茨城街道
【いばらきかいどう】


河沼郡河東町の強清水(こわしみず)の旧越後街道,現在の国道49号を起点に猪苗代湖南を通り,郡山市と岩瀬郡長沼町境の勢至堂峠(741m)を越え,牧之内・大里(岩瀬郡天栄村)・白河市・釜子(かまのこ)(西白河郡東村)棚倉(たなぐら)(東白川郡棚倉町)を経て水戸(茨城県)へ通じる道路を甲とし,国道4号の西白河郡矢吹町中畑新田から分岐し,同町の中畑を経て釜子に至るものを乙とした道路。この道路はかつて会津藩主の参勤交代や米を江戸へ運ぶための重要な道で,会津本街道あるいは水戸街道ともいわれた。明治12年県道1等に仮定され茨城街道と名づけられた。この街道は現在の国道294号・同118号・同349号の各一部にほぼ該当する。とりわけ白河以北の街道筋の児渡(にと)(牧ノ内),江花(えばな)・勢至堂(長沼町),御代(みよ)・福良(ふくら)・赤津(郡山市)などは,現在でも旧宿場の形態をとどめている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7029056