熊野神社
【くまのじんじゃ】

いわき市錦町御宝殿に鎮座。祭神は伊邪那美命・速玉之男命・予母津事解男命。元県社。菊多郡45郷の総社。朱印40石を領す。鮫川の南岸にあって御宝殿熊野大権現(ごほうでんくまのだいごんげん)といわれた。社記によると，大同２年創建，菊多荘司別当日下大膳らに属して紀州より分霊したとある。鮫川の上流にある御斎所熊野(ございしよくまの)を姉宮，御宝殿は里宮（妹宮）とし，７年ごとに御斎所山より御宝殿に下る８月１日を祭礼とし，勅使下向・お鉾立神事・稚児田楽・獅子舞（鷺舞・竜舞・鹿舞）があり，稚児田楽・風流は国重要無形民俗文化財。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7030695