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国道115号
【こくどうひゃくじゅうごごう】


耶麻郡猪苗代(いなわしろ)町と相馬市を結ぶ国道。総延長約120km。猪苗代湖畔の猪苗代町堅田から国道49号と分岐し,猪苗代町の市街地を経て磐梯山の東麓を通り,樋口から沼尻川(酸川)流域に入り,安達太良山西斜面の沼尻高原を上り,鬼面山(1,482m)の北部で奥羽脊梁山脈を越える。この地点が土湯峠である。この地点で吾妻(あづま)山系を縦走する観光道路,磐梯吾妻スカイラインと合流する。これから鬼面山北側斜面を下り,土湯温泉に出て荒川筋に沿い福島盆地床に入る。福島市街地南部で国道4号に合し,さらに同市街地北東部でこれより分かれ,東進し文知摺橋で阿武隈川を渡り,大波・小国・石戸を経て阿武隈高原を上り,霊山南麓の高原面を横断して相馬市中村に達し,国道6号に接続する。福島県北部の横断路として重要な機能をもつ。相馬地方と福島市を結び,さらに福島市と会津地方を結ぶ最短距離路線である。しかも途中は阿武隈高原を通るので,高原地域の産業開発路としての意味をもち,一方,吾妻・安達太良山塊を横断する際は山岳や多くの温泉地への幹線路ともなり,観光道路としての機能をもつ。全線の拡幅・舗装工事は完了し,快適なドライブウエーでもある。古くは一部が中村街道・土湯街道と呼ばれた路線。福島県が行った昭和52年度の12時間自動車交通量調査によると,福島市街地の近郊で1万台を超し,相馬市街地でおよそ8,000台,猪苗代町の国道49号との接続点付近で約4,300台であるが,阿武隈高原上(玉野)では約1,400台,土湯峠では約1,600台であった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030870