100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

国道118号
【こくどうひゃくじゅうはちごう】


福島県須賀川(すかがわ)市と茨城県水戸市を結ぶ国道。全長126.0km。旧茨城街道(水戸街道)・石川街道が昭和28年5月国道に昇格し,改修されたもの。同国道は,棚倉(たなぐら)破砕帯に沿って茨城県に流下する久慈川,および国鉄水郡線とほぼ並行して走る。県内の全長は須賀川~矢祭間で60.77kmであるが,昭和42~45年にかけて改良舗装工事が行われた。なかでも国道4号からの分岐点に当たる須賀川市では,昭和37年から同市の中部土地区画整理事業と合わせて118号の付替工事が行われ,中心市街地では幅員18mに拡幅され,47年に改良工事が完了した。途中,石川・棚倉・矢祭(やまつり)(以上福島県)・大子(だいご)・大宮(以上茨城県)などの市街地およびバイパスを通って水戸へ通じる。この国道沿線には名勝や景勝地が多いが,なかでも明和年間(1760年代)に開かれ,東洋一といわれる須賀川牡丹園,阿武隈(あぶくま)川の名勝,乙字ケ滝(おつじがたき)などもある。とりわけ県境付近の奥久慈県立自然公園にある矢祭山の奇岩と渓谷美はみごとで,「東北の耶馬渓」と称される景勝の地である。新緑や紅葉のシーズンには多くの観光客が入る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7030872