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冠嶺神社
【さかみねじんじゃ】


式内社,初鎮の地不詳。現在相馬郡下で2社が式内社を標榜する。1つは原町市信田沢字戸ノ内に鎮座,1つは相馬郡鹿島町上栃窪字宮下(宮沢)にある。鹿島町の冠嶺社は旧郷社で,真野川の上流河岸にあって旧称八幡大権現,祭神は天津彦火々見尊・瓊々杵尊とする。祭礼は4月8日でお浜下りの神事がある。往古,道陸神山の中腹にあったという。12年に1度の式年祭に宝財踊がある。大正12年郷社となる。原町市の冠嶺社は益田嶺社とともに廃絶古く伝承を欠くが,文化12年,文政2年相馬益胤が侍臣に調査を命じたが確証なく,文政8年八竜神を冠嶺社に擬したが,信田沢住民郡司某を介して正体を披露し,文政年中に冠嶺正神を主張したと「奥相志」に見える。旧村社。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031090