100辞書・辞典一括検索

JLogos

26

耳語橋
【ささやきばし】


笹原川に架かる橋。県道須賀川二本松線が通過。郡山市の中心市街地南部,安積(あさか)町地内を東流する笹原川が阿武隈(あぶくま)川に合流する付近にあり,昭和44年に完成。耳語橋というロマンチックな名称は,当地に伝わる采女(うねめ)伝説に由来している。天平4年,陸奥視察に来た葛城王が都に帰る際,采女がこの橋上まで見送り,別れを惜しみあったことからこの橋を囁橋(ささやきばし)と呼ぶようになったといわれる。現在この付近は宅地化が顕著で,囁橋の面影はない。近くを国鉄東北新幹線(昭和56年開通予定)が通る。福島市御倉町にも私語橋(ささやきばし)があった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031129