鮫川橋
【さめがわばし】

鮫川に架かる橋。県道常磐勿来線が通過，いわき市勿来(なこそ)地区の植田町と錦町を結ぶ。陸前浜街道の渡し場であった。明治35年に川幅だけの木橋，大正２年に河川敷と合わせた木橋，昭和14年６月には現在の幅7.5mのコンクリート橋となる。同橋の工費は26万7,500円といい，地域住民は労力を提供している。国道６号バイパスの完成により交通量は減少しているが，勿来地区では主要な橋。この上流に国鉄常磐線の鉄橋が架かる。河川敷内は耕地化され，河口近くに常磐共同火力の発電所がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7031159