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松齢橋
【しょうれいばし】


阿武隈(あぶくま)川に架かる橋。福島市舟場町と渡利の舟場とを結ぶ。大正14年5月に竣工した鉄橋で,下に上水道の本管が吊架されている。長さ175.8m・幅5.3m。福島県令三島通庸によって命名(松齢橋碑)された最初の松齢橋は,15艘の舟をつらねた長さ118mの舟橋で,明治16年完成した賃橋(当時通行料として1人1銭,人力車2銭,1頭曵牛馬車4銭,明治36年1月から自転車2銭と橋賃をとった)。橋の名は,松の齢を重ねよとの祈りが込められたもの。その前は旧中村街道(相馬街道)の渡舟場(信夫の渡し)であった。明治29年7月,同30年9月,同40年8月と続けて洪水で流失,明治41年4月木橋に造り替えられた。この橋も3年目に流失,明治43年に架けた木橋も同年中に流失し,同44年また舟橋が架けられた。これも同45年に流失,翌年架けた橋も同年中に流失している。鉄橋が架けられ文字通り永久橋になった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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