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白河県
【しらかわけん】


(近代)明治2年8月7日~同4年11月2日の県名。福島県の前身の1つ。磐城国と岩代国を県域とした。明治元年の戊辰戦争後の同年10月,旧白河藩領・幕府領・旗本知行地には,民政取締所が設置され,それが間もなく民政局と改称され,民政局の直接統治となった。明治2年8月民政局が廃止され,白河藩(高10万石)の地が,新たに8月7日白河県となる。県庁を白河に設置。同時に初代県権知事として清岡公張が赴任した。同年,常陸土浦藩主土屋挙直が,岩瀬・石川両郡内の分領を政府に奉還し,白河県に編入。白河県では「府県施政順序」「府県奉職規則」によって県行政機構を整備し,「村肝煎規則」「五人組規則」を制定して,郷村組織の整理と町村役人層への規制を行った。明治4年11月2日二本松県の新設により,白河県は廃県となり,二本松県に統合。県域は,現在の白河市・須賀川市域,および西白河郡・岩瀬郡・田村郡の一帯の地にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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