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相馬中村神社
【そうまなかむらじんじゃ】


相馬市中村字北町中村の城跡二の丸内に鎮座。旧県社。祭神は天之御中主神。相馬三妙見社の筆頭。相馬家の遠祖高望の子平将門が下総相馬郡に勧請し一門の守護神としたもので,元亨3年相馬孫五郎重胤は居を太田別所館に移し,のち小高城に居館を構えて中世末まで城内に鎮座した。慶長16年相馬利胤が中村城を築造するに及んで城内二の丸に遷宮した。宇多・行方(なめかた)・標葉(しねは)3郡の惣社で,社領16石余を有した。別当寺の市内小泉の相馬妙見歓喜寺には,県重要文化財の「千葉妙見社縁起絵巻」1巻をはじめ,仏画・古記・棟札などを蔵する。現社殿は外観は素木の権現造りであるが,本殿内部は漆箔で,宮殿は江戸期造営の優れたもので,県重要文化財に指定されている。なお城内本丸にある相馬神社は藩祖相馬帥常をまつり,同じく旧県社である。相馬野馬追祭の初日に当城内より藩主の御行列に擬する出陣式・行列がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7031906