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中村街道
【なかむらかいどう】


相馬街道ともいう。福島市五十辺(いがらべ)で陸羽街道から分岐し,岡山・大波(福島市)・掛田(伊達郡霊山(りようぜん)町)・玉野(相馬市)を経て相馬市中村に出て陸前浜街道に合わさる街道。昭和37年指定の国道115号の一部,明治初年には渡利で阿武隈川を越え,大波・石田・玉野を経て中村に通じる街道が2等道路で中村街道と呼ばれた。その頃川俣から小綱木の篠峠経由で中村に通ずる街道も同じ名で呼ばれていた。明治12年10月には陸羽街道を瀬上から分岐し,箱崎・保原・大石・笹ノ峠(540m)・川平経由で宇多川沿いに中村に出る街道が県道2等の中村街道となった。この全長は56kmであるが,うち7.6kmは宮城県にかかった。同年中保原から掛田経由の中村新道開設計画が進められ,8月中には保原~中村間46.5kmの工事に着手,これは行合道(ゆきあいどう)・東玉野にかかる道で,明治18年に竣工し,笹ノ峠経由の県道を換線して,同年中県道に編入された。明治26年には瀬上字向川原に賃橋を架けたが,福島から岡部橋・向鎌田経由で保原にでる道に換線,その後山口・大波経由で掛田にでる街道が新設されまた換線した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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